生活。

日々の営み

ゆまちょエビバディ

2016年3月22日、彼女は死んだ。

突然の訃報とはよく聞くが、まさか自分がそれを体験するとは思いもしなかった。しかも友人の死で、だ。

 

彼女は私より6つ上でもし生きていたら32歳。亡くなったのは24の頃。とっくにその年齢を追い越してしまって段々と記憶も薄れてきてしまった。

 

当時私は付き合っている人がおり、その人は神奈川に住んでいたので転がり込む形でそこで過ごすようになった。関東圏に住むとなれば、好きなアーティストのライブに行く頻度も自然と増える。あの時私は15,6歳で周りの人と比べても年齢が若い方だった。周りはみな大学生で、その中でもゆまちょはお姉さんだった。恐らくフリーターで実家暮らし。あまり私生活の話をしなかったから彼女がどんな家庭環境だったとか、幸せだったとか不幸せだったとかは全く知らない。ただ、好きなバンドやアーティストが一緒で参加するライブも一緒になることが多かった。キュウソネコカミKEYTALKthe telephones、色々なライブでよく一緒になった。ライブには行ったこと無かったけど、凛として時雨アジカンPerfumeもお互い大好きでその話でも盛り上がった。

 

彼女はとにかく周りの人に愛されていた。嫌われやすい私とは全くの真逆で皆に愛され、慕われていた。だから彼女の死がとてつもなく悲しく、寂しく、辛いものだった。彼女の死があったからか、私は当時働いていた職場を辞め、沖縄に戻り、恋人とも別れてしまった。全てがぐちゃぐちゃになった。彼女が今も生きていたら色んな人の色んな人生が変わったのだろうか。少なくとも私の人生はこうなってはいなかっただろう。こんな言い方をしてしまうと彼女に対して責任を問うてるようで言い方が悪いかもしれないが、事実、私の人生は変わったと思う。

 

毎日あなたのことを想う。なんてことはない。でも忘れたことは無かった。ずっとここにある。不意に思い出す。もう会えないのか、今でも信じられない。いつでも会えると思っていた。死んでしまう二日前、会えるタイミングはあったのに、どうして会わなかったんだろう。どうしてまた"次がある"なんて勝手に思ってしまったんだろう。会っていたら何か変わったのか、後悔は無かったか、今でも思い出す。ゆまちょの声が、顔が、動きが、愛しく思う。忘れないだろう、忘れたくない。私の名前を呼んでくれたこと、優しかったこと、面白かったこと、たくましかったこと。

 

 

まだ会いに行けてないけど近いうちに会いに行くからね、待っててね。